トラブルに注意
よくあるトラブル
公共・所有物の破損
作業箇所の近くに、道路や標識などの公共物がある場合、不注意な作業で破損してしまうことがあります。特に狭い場所で解体する際は、事前に周りにどんな公共物があるかを確認し、どんな配慮をして作業をするかを業者と打ち合わせしましょう。また、公共物を破損させた場合は、速やかに行政や地方自治体に連絡しなければなりません。
ホコリや粉塵の飛散
解体をする際には必ずホコリや粉塵が発生します。対策をせずに作業をしていると近隣からのクレームが発生し、工事が止まる可能性があります。敷地外にホコリや粉塵が出ないように養生シートで囲い込んだり、水を散水したりする方法が一般的です。現場条件によってできることできないことがりますが、何も対策をとらないで工事を進める業者には注意しましょう。
作業員の態度
解体作業が人通りの多い市街地や住宅地で行われる場合、近隣住民から作業員の態度が悪いとクレームが入ることがあります。作業員が敷地外で喫煙していたり、休憩中に大声で話しいたり、汚れた格好のままあちこち動き回っていたりすると、近隣のストレスの原因に繋がります。 近隣の理解の上で作業が成り立っているので、クレームになる前に、対処していく必要があります。
工期の遅延・工事の放棄
解体工事の開始が遅れたり、工期内に作業が終わらなかったり、ごく一部の解体業者によっては工事を放棄してしまうケースもあります。悪天候や自然災害によって工期が遅れるのは仕方ありませんが、業者の都合で工期が遅延するのは大きな問題です。業者との連絡を細かく取り、意思のズレをなくすことが重要です。
アスベスト処理が不適切
以前はビル等の建築工事においてアスベストが使用されていましたが、健康被害が確認された昭和50年に原則使用が禁止されています。 禁止以前の建物にはアスベストが使用されていることがあり、解体時に適切な処理をしなかったり、事前調査を怠ったりする業者がまれにいます。 該当年代の建物の解体の際にはアスベストが発生する可能性があるので、調査状況や処理方法を確認が必要となるので注意しましょう。
追加費用の請求
解体業者と契約し、作業が始まった後に追加費用を請求されることがあります。 「解体面積が想定以上だった」、「廃棄物の量が増えた」などが主な理由です。 言われた通りに請求を受け入れていては、お金がいくらあっても足りません。 契約時に追加費用についての取り決めをしておくこと、現場条件を詳細まで確認することが重要です。